- 本記事は2月3日に訪れたものです。
八坂神社の後は、南下して安井金比羅宮へ。
安井金比羅宮とは
崇徳天皇を祀った神社。
崇徳天皇が崩御された後、崇徳天皇を祀るお寺が建てられ、神仏分離により神社になったのが安井神社。
その後改名により、安井金比羅宮となります。
縁切り・縁結びの神社として非常に有名です。
崇徳天皇とは
政治がドロドロの平安時代に在位していた天皇。
貴族の内部抗争に負け、讃岐国へ島流しとなる。
讃岐国で仏教に傾倒して写経をしており、その写経を京の寺に収めて欲しいと朝廷に提出するも、「なんかやばそうだから返すわ」と拒否される。
これに激怒した崇徳天皇は怒り狂い、自らの舌を食いちぎり、その血で「私は魔王になる」というようなことを書いたとか書かなかったとか。
その後、崩御されるまで、朝廷を呪い続けたようです。
崇徳天皇の崩御後、立て続けに事件が起こったり、朝廷に関する人物が次々と亡くなったりと、崇徳天皇の怨念によるものではないかと噂されるようになります。
その怨霊を鎮めるために、崇徳天皇の院号を「讃岐院」から「崇徳院」に改名するなど名誉の回復に努めました。
それゆえ、日本三大怨霊の一つと言われています。
崇徳天皇が讃岐国で一切の欲を断ち切ったことより「縁切り」の神として有名になります。
合わせて断ち切った縁から新たに良縁が結ばれると言われています。

この神社ですが、私の感覚ですが他の神社とは何か違う感じがします。
なんというか、人の怨念のようなものが渦巻いているというかなんというか……
ただ、それでも様々な恩恵を授けてくださるので、私は毎年参拝しています。

手水舎は以前、普通に柄杓があって自分で手を洗う形でしたが、コロナ禍の影響か水を垂れ流してくれる構造に変えてくれています。

この神社の一番のスポットは縁切り・縁結び碑。
先述の怨念みたいなものは多分これから来ているのではないかと。
以前少しちらっと見たのですが、結構過激な内容が書かれているものもあったりしましたね……(;´Д`)。
人の怨念がかなり詰まった塊のような気がします。
それはさておきこの碑ですが、私は肩幅が広いのでくぐれなそうなのでやったことはありません。
通り抜けられず他人の迷惑になるもなんですしね。
やり方は形代(100円)にお願いごとを書いて、碑を表からと裏からとくぐり抜けて、形代を碑に貼り付けるみたいです。
ちなみにこの日も大行列ができていましたね。

縁切り・縁結び碑でお願いごとをする前には、本殿で参拝をする必要があります。
この日は本殿の横まで縁切り・縁結び碑の行列ができていました(;´∀`)。
それはさておき、この神社の縁切り・縁結びに関しては先述の通り、かなりご利益があります。
ただし、半端な覚悟で参拝するのは気をつけておいた方が良いと忠告しておきます。
以下に私が経験したエピソードを記しておきます。
エピソード1
私は体を壊して専任教員を退職して、非常勤講師になりました。
問題は仕事(講義)が安定しません。
時には講義の量ががっつりと減った時期がありました。
元上司が私の講義を説明もなしに別のA先生に回したことが原因です。
せめて何故変えたのか説明はしろよと。
さすがに元上司のやり方には腹が立ちましたね。
自分の抜けた穴をそのままにしないようにと無理して復帰したというのに……
そこで、「良い仕事と巡り合わせがありますように」と参拝したところ、その後A先生が急逝し、元々私がやっていた講義が戻ってきたことがありました。
その先生とは講師控室でよくお話をしたりとか関係は良好だったのですが……
仕事との縁が戻ってきたものの、A先生との縁が切れてしまったということがありました。
エピソード2
エピソード1の後、仕事は戻ったものの元上司が非常にうっとおしい。
元上司の人望のなさからか、専任教員が立て続けに退職し、人手が足りなくなっていたのです。
そして、「人おらんから模擬試験作ってくれへん?」と。
これを断ると仕事を失うかもしれないと思い引き受けました。
しかし、これが完全にタダ働きなので困ったものです。
それ以外にもいろいろ注文をつけてきたりと結構うっとおしくなってきました。
そこで「元上司と縁が切れてほしい」と参拝したところ、学科自体が廃科となり完全に縁が切れました。
引き受けていた講義は失いましたが、元上司との縁が切れてスッキリしました。
この2つは結構インパクトのあった、縁切りエピソードですね。
なんというか、元上司に対する怨念がこもったエピソードですが(;´∀`)。
だからこそ同じように怨念を抱いてた崇徳天皇が私の願いを聞き届けてくれたのかもしれませんが……
2つに共通して言えるのは、縁切り・縁結びのためには代償が必要となることもあるわけです。
1つは縁結びのために、仲の良い先生を失ったこと。
2つは縁切りのために、仕事を失ったこと。
まぁ、利を得るだけというのは都合が良すぎますからね。
何かを失う覚悟をしてから参拝するのがよろしいかと。
私はその覚悟を持って毎年参拝しています。
これ以外にも細かいエピソードはあるものの、私自身にとって納得できる形となっています。
なので、この神社を敬うようになりました。
この神社で願うのは、人生が「良い流れ」になるよう導いてくれますようにということでしょうか。

当然御朱印もいただいてきました。
この日は初の手書きの御朱印でしたね。
非常に字が美しいです。

併せて御札もいただきました。
神宮大麻は京都大神宮で授かりたかったのですが、今年の頒布は終わってしまったとのこと。
というわけで、安井金比羅宮でいただきました。
安井金比羅宮は、超がつくほど強力なご利益がある神社です。
ご利益を受ける以上は、手放さなければならないものもあるということは覚えておくと良いでしょう。
その覚悟がない人は迂闊に近づかない方が良いかもしれません。

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